極悪と戦えば極善となる

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信心がある人には魔が競う

 経文に照らして、御書に照らして、魔も難も起こらない正法なんてありません。
難を避けるうまい方法はないかなどと考えてはだめです。覚悟を決めることですよ。


 実は、魔にも難にも大きな意味があるんです。
大聖人が『魔競はずは正法と知るべからず』といわれているように、魔が競い起こるか否かによって、その教えが正しいかどうか、自分の信心が本物かどうかを、見極めることができるんです。


 また、正法を流布して法難に遭うことによって、過去世からの悪業を今世で消して、一生成仏することができる。だから、難を呼び起こしていく信心が大事なんです。


 もちろん、非常識な言動で、無用な摩擦を生むようなことは、厳に慎まなければなりません。しかし、どんなに慎重に、誠心誠意、対応しても、正法を弘めるならば、必ず難は起こります。その理由は、この世界は第六天の魔王の所領であり、そこに妙法受持の人が現れ、浄土に変えようというのだから、難が競い起こるのは当然なんです。


                        新人間革命 第27巻 正義より