極悪と戦えば極善となる

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嫉妬で身を滅ぼした大進房

大進房は、日興上人より先輩であったが、後輩の若く優れた指導者であった日興上人に嫉妬し、結局、滝泉寺院代行智の側につき、熱原の農民信徒へ弾圧をするほうへ寝返ってしまったようだ。御書全集の「弟子檀那列伝」(堀日亨監修)には、大進房について以下のようにある。


【興師(日興上人)より先輩の大進房は俗気の強い人で自分の活躍の場面がないことにより自負心を傷つけられたのであろう、弘安二年熱原法難の際には遂に叛逆して滝泉寺院代行智の側に立ち、長崎次郎兵衛等と共に乗馬で暴徒を指揮し法華の信者を迫害したが、此の時誤って落馬しそれが原因で死去した。大聖人はこれを【法華の厳罰】と仰せられている】



【嫉妬】は、わが身を破壊するのみならず、人間関係も壊れてしまう。
嫉妬により、まっとうな判断力を失った大進房は、自己を正当化し、「相手が悪い」と、自分の心を見つめようとせず、自己破壊的な行為でわが身を滅ぼしてしまったのだろう。


【嫉妬】は、人類が断ち切っていかなければならない【一凶】なのかもしれない。



たえず自分自身の心を見つめて、「自己の一凶」と向き合い、
「自他共の悪」と戦っていかないと、とたんに悪の生命に染まってしまう。
外なる悪と戦うことは、同時に内なる悪との壮絶な戦いなのである。