極悪と戦えば極善となる

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日達猊下を誑かした山崎正友の巧妙な手口

【悪人は、絶対に「自分は悪人です」という顔はしない。悪知恵というか奸智です】
                    (法華経の智慧 第3巻)



創価学会の顧問弁護士であった山崎正友は、甘い言葉で周囲の人間を自己の欲望のために次々と誑し込んでいった。S49年、日蓮正宗の講であった「妙信講」(後の顕正会)の対策で、宗門の浜中和道という若手僧侶と親密になる。浜中和道は少年得度の一期生で、""日達上人のお耳役""、様々な情報を流すパイプ役を務めていた。


山崎は、この浜中に、


「池田さんは、日達上人の弟子を吊し上げて、その責任を猊下にとらせ、その後に阿部さんを据えようとしているんです。和道さん、そのことを大至急、猊下の耳に入れて、くれぐれも気をつけるように言ってください」


などと言って、日達猊下の危機感を煽った。


また、他にも


「会長本仏論を唱えている」
「学会が宗門をのっとろうとしている」


などと様々な怪情報をこの浜中に流し続けていった。


後年、浜中和道は、回想録の中で以下のように述べている。


「山崎氏は既にこの時、宗門と学会を離間させ、マッチポンプをして大金を手にすること、果ては池田会長の辞任を戦略的視野に入れて、策を腹蔵していたと思われる。私はそのために宗門に対する手駒として山崎氏に利用され始めたと言える。しかし、当時、私はそのことにまったく気づかなかった。私が山崎氏の奸智を身に染みてわかるようになるまでには、恥ずかしい話だが、その後、十数年の歳月を必要とするのであった」
                            (浜中和道 回想録より)


山崎は、日達上人に取り入ろうと躍起になり、様々な策を弄した。


土地ころがしで得た""黒い金""四億五千万のうちの五千万円を、


「私ごとき者が手続きの都合上、やむなく大金を手にしました。私には浄財であるこのような金を使う資格はありません。猊下、お使いください」


といって渡し、心臓が悪いと聞くと入院させ、他の情報から遮断し、あることないことを吹き込み、自分だけを信用するようにしむけて洗脳していった。


私は「山崎の奸智をなんで見抜けなかったんだろう」と考えてみた。
しかし、これは決して他人事ではない。


日達上人は、S47年ごろから身内の不祥事などで心を痛め、心労が重なり精神的に不安定な状態だったという。心が弱っているときには、悪人が付け入る隙ができやすい。


「人間には皆、心の隙間があって悪い人間はその心の隙間を狙っている」
「""自分はここを責められると弱いな""という弱点を知っておくこと」



魔に付け入れさせないためには、
SNSなどの情報、人のいうこと、噂など何でも鵜呑みにしないで
その情報源を確認するなど、冷静に判断していくことが大事であると思う。


「日蓮智者に非ずと雖も第六天の魔王・我が身に入らんとするに兼ての用心深ければ身によせつけず」御書P1340


魔は大聖人にさえ取りつこうとした。


「絶対に魔につけいるスキを与えてはならない。
意識し、自覚して""魔を打ち破っていく祈り""がなければならない。
どのような高位の人であれ、否、立場が上であればあるほど、
信心の戦い、広宣流布の戦いをやめてしまえば、たちまち魔に食い破られてしまう」
               (輝きの人間世紀へ 御書とその心より)


情報に惑わされず、つくべき依処を間違えず、御書を根本にして
鋭く正邪を見極める眼を培っていきたい。


            ー参考文献 北林芳典著 二枚舌 山崎正友と宗門問題ー