極悪と戦えば極善となる

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反逆者の末路①

新・人間革命 第八巻 清流より一部抜粋


ーところで、あれほど同志を苦しめ、尊い仏子の集いである学会に迷惑をかけた、沼山広司、三重子は、そのあと、どうなっていったのか。


あの事件から十数年のことであった。六十年配の男が、別の男性に付き添われて学会本部にやってきた。男の顔色は悪く、全く精彩がなかった。沼山広司であった。


『学会を除名になってから、すべて悪くなるばかりで、まるで地獄のようでした。一家も離散の状態です。今日は、学会の組織につけていただきたくて、お詫びにまいりました』


 同行してきた男性が口を挟んだ。


「学会は、沼山がよい時には用いて、大変な状況になると解任し、除名にしてしまう。これはひどいではないですか」


 関は言った。


「してはいけないことをして、学会にさんざん迷惑をかけたから、除名にしたのです。そうでしょ、沼山さん !」
「はい、その通りです」


沼山が答えると、同行の男性は怒りを含んだ声で、つぶやいた。


「そんなこと、聞いてなかったぞ」


 沼山は、「お詫び」と言いながら、縁者にも、自分の都合のよいように、事実を歪曲して伝えていたのであろう。そこに、彼の心根のずるさがあった。沼山は自分の非を棚にあげ、担当の副理事長を殴打までした人間である。それが、ともかく本部まで詫びに来た背景には、筆舌に尽くしがたい苦悩があったに違いない。まさに『始めは事なきやうにて終にほろびざるは候はず』P1190 との御聖訓通りの姿である。


関は、沼山を前にして、仏法の厳しさを、改めて痛感するのであった。