今自分のいるこの場所こそ常寂光土
僧俗和合時代、私は母と弟と一緒によく「お山」に登山した。
夜中に行っていた丑寅勤行にも何度か参加したこともある。
遠方からの旅路(片道6時間ほど)で疲れもあったせいか、もともと体が弱かった母は丑寅勤行に無理して参加して倒れてしまった。
その報告を聞いた池田先生は、すぐさま「体調不良の会員は丑寅勤行に参加させないでください」と宗門に言ってくださったのだという。
今の日蓮正宗で「登山しないと成仏できない、罪障消滅できない」と指導しているかどうかは知らないが、もしそのように指導しているならば、病気や経済的な理由など様々な諸事情で登山できない人は成仏できないことになってしまう。
もともと登山会は、戦後、宗門の観光地化の話に激怒された戸田先生が断固反対され、経済が疲弊していた宗門を救うため学会による「月例登山」を発案され、そこからはじまったもの。
特定の場所にいかなければ成仏できないということはない。
真剣に勤行唱題し、広宣流布のために動き仏道修行している「今、自分のいるこの場所」こそが「常寂光土」なのである。
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