【聖教新聞】Online鼓笛隊総会
「もう、最悪じゃ~💦先生に綺麗な顔を見ていただきたいのに」体調不良で顔が真っ赤にふくれあがっていた。文化祭の当日のリハーサル中も、魔は容赦なく、間断なく襲ってきた。
舞台裏で報告があった。「ただいま、池田先生が会場入りされました」
先生が来てくださった!もう、大丈夫だ!体が急に楽になった。体調不良は、やはり先生の前で演奏させまいとする大きな魔の働きだったのだ。
いよいよ鼓笛隊の演奏がはじまった。いつも本部幹部会でみていた、初めてお目にする池田先生の姿。鼓笛隊の演奏が始まるや否や、先生は上着をとられ、身を乗り出すようにして私たちを見られ、笑顔で嬉しそうに、お隣にいらっしゃった来賓の方に何か話かけられていた。内容はわからなかったが「見てください、あれが、私がつくった鼓笛隊なんですよ!」と言っているように感じられた。私はアコーディオンを弾きながら「先生、めっちゃ喜ばれてるやん!嬉しそうじゃな」と思った。思ったより気さくな方のように思われた。
演奏が終わり、退場する時、感動で涙が止まらなかった。他のメンバーも皆、泣いていた。
そしてフィナーレ。先生のご挨拶はなかった。ただ、私たちをぐるっと一周、見て退場された。
そのとき、みんなが口々に「私、先生と目があった」と言っていた。
会場席からは離れているし、膨大な数の出場者がいるのに、普通では考えられない。
私も目があったように感じられた。「先生って、ホントにみんなのこと、ひとりひとりを見られているんだ」
一番、強烈に印象に残ったのは、池田先生の目力というか、その「瞳」。自分のすべてを見透かされているように感じられた。「この人の前では、一切、ごまかしはきかない」と思った。
『これからも私は、あなたたち一人一人をずっとみているよ。頼むよ、後輩のことを!』
と仰せになっていられるように感じられた。
全てが終わり、先生からのメッセージがメンバーに伝えられた。
【素晴らしい演奏演技をありがとう。鼓笛隊の演奏は本当によかった】
その瞬間、歓声があがった。
この時の池田先生での前の演奏は、私の生涯の宝の思い出となっている。
文化祭の出場の試験を何度も断ったのに、諦めないで私に声をかけ続けてくださった、当時の鼓笛隊長、遠方での練習にいつも送迎してくれたお父さん、池田先生の前での演奏をずっとずっと祈ってくれたいた今は亡きお母さん、この時の体験を伝えるように言ってくださった鼓笛の先輩、本当に本当にありがとうございます!
今も若い鼓笛のメンバーたちが、
皆に勇気と希望を与えてくれているのが本当に嬉しい。
池田先生がつくり、愛され、世界一にした鼓笛隊に万歳\(^o^)/
これからもご活躍を祈っています。