極悪と戦えば極善となる

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退転反逆者は忘恩・不知恩

ー昔、ある夜のことである。庄屋の彦左衛門が、ため池に落ちて凍えているキツネを助け上げ、体を湯で拭いて乾かし、山へ返した。キツネは、嬉しそうに「コン、コン」と鳴きながら消えていった。翌朝、二羽のキジが置いてあった。雪の上には、点々とキツネの足跡が続いていた。(池田家に伝わる伝承)


「恩返しにやってきたというわけです」


伸一が「人間も見習わなくてはなりませんね」と答えると、側にいた人たちは、真剣な顔で頷いた。忘恩の徒が策動し、学会員をいじめ、苦しめてい時だけに、恩に報いることの大切さを、強く感じていたのであろう。


戸田城聖の事業が破綻した時にも、それまで、さんざん戸田の世話になり、大恩を受けながら、手のひらを返すように悪口し、恨み、憎んで去っていった者もあった。


【忘恩は明瞭この上もない不正】とは、哲人ソクラテスの箴言である。


日蓮大聖人は、老狐や白亀が恩に報いた故事をあげ、「畜生すらかくのごとしいわうや人倫をや」(御書全P293)と、人として報恩の誠に生きることの大切さを強調している。報恩は人間の生き方の基である。
                      (新・人間革命30巻上 雌伏の章より)