極悪と戦えば極善となる

 「破邪顕正」謗法呵責をメインに記事を綴っていきます。なお、コメント欄に初投稿する場合は、軽く自己紹介をするようにお願いします。管理人が非常識、悪質なコメントと判断した場合、削除させていただくこともありますのでご了承ください。

嘘も100回言えば真実になる

「陰謀論」古いところでは、ナチスドイツが国民にユダヤ人憎悪を植え付けるために悪用していた。


「ユダヤ人が大儲けするために戦争をおこした」


「戦場に出て戦うのはドイツ人、陰で社会をあやつり、甘い汁を吸うのがユダヤ人」


「ユダヤ人がドイツを支配しようとしている」


「ユダヤ人はあらゆる分野に飛び込み、背後で牛耳っている。今のワイマール政府も、議会も、ユダヤ人の手先」


これらの悪意のデマを「嘘も100回言えば真実になる」(ナチス宣伝大臣・ヨーゼフ・ゲッべルス)とばかりに、新聞やラジオを使ってドイツ国民を扇動した。


この時、多くのマスコミはヒトラーの代弁者となり、反ユダヤ主義を煽る記事を書きたて
た。


当時のエピソード。あるユダヤ人が何故かナチス系の新聞ばかり読んでいた。
なんでそんな新聞を読んでいるのかと友人が聞くと、こう答えたという。


「普通のユダヤ系の新聞を読むと、お先真っ暗なんだけど、ナチスの新聞を読むと、我々ユダヤ人が大活躍なんだよ。ハリウッドは牛耳るわ、メディアは支配するわ、みんな金持ちの医者か弁護士か銀行員だし」



【ともあれ、ヒトラーは自分の気に入らないものは、すべてユダヤ人に結びつけた。民主主義も、議会主義も、自由主義も、国際主義も、また人びとの自由と平等を広げる人権思想も、いっさいが‘’ユダヤ人がアーリア人を支配しようとして考えだした道具‘’だと見た】


【だが、そのような巨大な‘’支配者ユダヤ人‘’がどこにいるというのか。結局、ヒトラーの妄想のなかにすぎない。にもかかわらず、彼の偏見と差別意識に満ちた妄想は、文字通り、狂気の暴走をはじめてしまうのである】


【こうして作られた虚構のユダヤ人問題を最終解決するために、ユダヤ人の排除を叫び、
それは遂にアウシュヴィッツに代表される「ユダヤ人絶滅計画」にまで行きついてしまうのである】
    
                       (新・人間革命4巻 大光より)