極悪と戦えば極善となる

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役職を疎かに考えてはならない

「戸田先生は、ご自身の事業が行き詰ってしまった要因の一つは、自分が第二代会長になるのを避けてきたことにあると、私に語ってくださいました」


その時、戸田はこう言ったのである。


「私は、牧口先生の意思を受け、会長として立って、広宣流布の指揮を執らねばならぬことは、よくわかっていた。しかし、会長職の責任を考えると、ためらわざるを得なかった。とても、あの牧口先生のようには出来ぬと思ったからだ。しかし、それは、仏意仏勅に反することであった。自分が躊躇していた分だけ、広宣流布を遅らせ、民衆は不幸に喘ぎ続けた。私は、自分の事業が完全に行き詰って、初めて目が覚め、そのことに気づいたんだよ。私たちには、広宣流布という久遠の誓いを果たす使命がある。学会の役職は、そのための責任職だ。疎かに考えてはならん」


伸一は、学会の役職について、戸田が語っていたことを、かいつまんで話した。


「学会の役職というのは、広宣流布のためのものです。会社の役職や世間のさまざまな肩書と同じように考えてはならないと思います。そして、役職を受けるにあたっては、‘’仏意仏勅によって賜った‘’と受け止め、全身全霊で責任を果たしていくべきであるというのが、戸田先生のご指導なんです。したがって、いろいろ大変であっても、学会の役職は勇んで受けていこうという姿勢が大事ではないでしょうか。多忙でも、幹部として仏法のため、同志のためにつくしていく。そのなかで、自分が磨かれ、境涯革命、人間革命がなされ、功徳、福運を積んでいくことができるんです」
               (新・人間革命26巻 P401~奮迅の章より一部抜粋)


「学会の役職には、広宣流布推進のための重責がある。その役職を全うしていくことは大変なことかもしれない。しかし、あえて労苦を担っていくなかに、より大きな功徳があり、宿命の転換もあるんです。役職を疎かに考えてはなりません。幸福への、我が使命の大道ととらえ、勇気と情熱をもって活動していくことです」
               (新・人間革命27巻P419~求道の章より一部抜粋)