事実の中に練りこまれた巧妙なウソ
山崎正友のようなサイコパスの存在は、今後、世の中の団体あらゆる団体、組織においても貴重な教訓となっていくはずだ。最大なものは、機密を扱う部門にサイコパス(特に法的知識をもつサイコパス)を招き入れてはいけないという教訓であろう。
このような「異常人格」は、程度の差はあれ、われわれの周りにも身近にも存在する。政治家にも高級官僚にも、嘘を言って恥じることのない人間はたくさんいる。だがこの男ほど嘘八百で、自分の欲望のままに社会を混乱させてきた者も珍しい。
山崎が週刊誌などに流してきた話は、事実の中に巧妙に嘘が練りこまれている。そのために予備知識のない一般の読者が読めば、「真実」と錯覚しがちである。残念なことは、山崎正友が発信源となったこれらの嘘の数々が、一部、日本社会に根をおろした面もあったことである。これらは今後も、‘’真実の力‘’で打ち破らなければならない。
(中田光彦著『サイコパスの犯罪』あとがきより一部抜粋)
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