極悪と戦えば極善となる

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東村山デマ事件Ⅲ

朝木の転落死は、東京地裁八王子支部への出頭を4日後に控えていた時の出来事だった。そのため、「(長女の)当選辞退や万引き問題などで精神的に疲れたのでは」(産経新聞 1995年9月3日付)との市民の同情の声まで報道された。

しかし「週刊現代」の記事は、親子の荒唐無稽な作り話を一方的に羅列したものだった。

「オウムと同じ」「自殺したというシナリオを作った」という具体的な根拠は何一つ示されていない。にもかかわらず、「万引き事件」も「転落死」も‘’学会が仕組んだ陰謀‘’などと、あたかも学会がオウム真理教と同じ犯罪集団であるかのように印象づける捏造記事を書き連ねた。


学会は直ちに「週刊現代」に厳重抗議するとともに、同誌の編集長(当時)と朝木の夫と娘を刑事告訴。さらには、この3人と発行元の講談社に対し、損害賠償を求める民事訴訟を起こした。警視庁はその後も捜査を続け、朝木の転落死について「他人が介在した状況はなく、犯罪性はない」として同年12月12日に発表。


※警察等が犯罪性なしとした理由
ー 現場の状況 ①階段踊り場の防護壁の上面に、朝木市議のものと思われる手指痕跡が3   
         カ所発見されている
        ②現場周辺で誰かと争った形跡がない
        ③マンションの外壁すれすれに転落している。他人に突き落とされたとす
         ると、外壁から離れて遠くに落ちるはずであり、不自然である
二 発見時の状況 ①午後10時30分ごろ、マンションの1階のハンバーガー店の店長
          が、倒れて血を流している同市議を発見。何度か「大丈夫ですか?」
          と声をかけたところ、「大丈夫です」との返答があった。
         ②その後、現場にやってきた同店店員が「救急車を呼びましょうか?」
          と聞くと、「いいです」と断り、危害をうかがわせる言動がなかった
三 遺体・聞き込みによる状況
         ①同市議の着衣や身体に争った跡や外傷がない
         ②遺体は両足を骨折しており、頭部には外傷が見られない。足を下にし
          た状態で、高所から落下したのものと考えられる
         ③事件発生前後にマンションの住人や現場付近で争うような声や物音な
          どを聞いた者がいない
         ④現場周辺で不審な人物や車の目撃がない
         ⑤転落死の数時間前から、現場付近をうち沈んだ状態で徘徊する同市議
          の姿が目撃されている
                                (2023・1・18日付創価新報6面より)