迫害と戦っている信徒も登山停止に
戦時中、宗門に擯斥処分にされ僧籍を剥奪された藤本蓮城房のことを前記事で取り上げたが、創価教育学会幹部もまた、登山停止、信徒除名処分になった。戸田先生は当時の状況を以下のように述べられている。
【当時、御本山においても、牧口会長の宗祖および御開山のおきてに忠順に、どこまでも一国も一家も個人も、大聖の教義にそむけば罰があたるとの大義におそれたのである。信者が忠順に神だなをまつらなければ、軍部からどんな迫害がくるかと、御本山すらおそれだしたようである】
【昭和十八年六月に学会の幹部は登山を命じぜられ、「神札」を一応はうけるように会員に命ずるようにしてはどうかと、二上人立ち合いのうえ渡辺慈海師より申しわたされた】
【御開山上人のご遺文にいわく、「時の貫首為りと雖も仏法に相違して己義を構えば之を用う可からざる事」この精神においてか、牧口会長は、神札は絶対に受けませんと申しあげて、下山したのである】
【しこうして、その途中、私に述懐して言わるるには、「一宗が滅びることではない。一国が滅びることをなげくのである。宗祖聖人のお悲しみを、おそれるのである。なにを恐れているのかしらん」と】 (創価学会の歴史と確信)
牧口先生はその後、再び登山して「神札甘受は誤りである」と法主日恭を諫めたが、それが聞き入られることはなく、創価教育学会の幹部は登山停止処分にされた。
牧口会長をはじめ創価教育学会の幹部たちが治安維持法違反、不敬罪でつぎつぎと逮捕されると、あわてた宗門は、創価教育学会の幹部ら数名を信徒除名処分にした。
【まことに大聖人のご金言はおそるべく、権力はおそれるべきではない。牧口会長の烈烈たるこの気迫ありといえども、狂人の軍部は、ついに罪なくして罪人としてただ「天照大神をまつらぬという『とが』で、学会幹部二十一名が投獄されたのである】
【このとき、信者一同のおどろき、あわてかた、御本山一統のあわてぶり、あとで聞くもおかしく、みるもはずかしき次第であった】
【牧口、戸田の一門は登山を禁ぜられ、世をあげて国賊の家とののしられたのは、時とはいえ、こっけいなものであった】
(創価学会の歴史と確信)
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