小さな奇跡
早いもので母が亡くなってから早四年。
遠方に嫁いだので死に目には会えなかったが、池田先生と同志のお題目で、臨終の時まったく苦しまず眠るように亡くなったと父から聞いた。
私は実家にいたころ、母がものすごく苦手だった。気が強く悪気はないのだが、ズケズケとモノを言うので、キツイなー、早く実家を出たいと思っていた。
でも今から思うと、そんな気が強い母だったからこそ、難病にも負けなかったんだと思う。
病気になってからも、弱音ひとつはいたことはなかった。私にも「病気になったからといってもな、何にも怖いことなんか、ありゃあせんよ」とよく言っていた。
キツイ性格だけれども、それと同じくらい愛情も深い母だった。
余命あと一か月と聞いた後、ショックでお題目をあげようとしても最初は声にならなかったが、たくさんの同志の皆様の励ましのおかげで、「亡くなるまで悔いの残らないように最高の親孝行をしよう」と決意できた。
母の成仏をかけて10時間唱題を三回し、
亡くなったその日まで選挙活動や新聞啓蒙に挑戦。
最高の親孝行ができたと思っている。
やれるだけのことはやったので、後悔はない。
ただ時折、ふと寂しくなることもある。
そんな心を癒してくれているのが、近所のキジトラ猫ちゃんだ。
不思議な猫で、学会活動に頑張った日は、必ず我が家に来て、まるでそっと寄り添うように
一緒にいてくれる。この子に会えたのは「小さな奇跡」のように思う。
今、折伏中の親友にこう言われた。
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